夢のスクラップ

種子島南種子町。島間港に積み上げられたスクラップの山は、かつて日本中の夢を宙に届けるための建造物だった。その当時れっきとした名前を持った建造物だった。

「大崎射場吉信第1射点」

わかりやすく言えばロケットの発射台だ。ロケットが大型に更新されて用がすみ、解体され、新しいものに建て替えられた。処分の時を待ち長く港の空き地に放置されていた。スクラップ&ビルド。最先端はどんどん更新される。同時に次から次へとスクラップを生み出していく。
人はどうだろう……。用がすみ、メインの舞台から降りたとき、同じようにスクラップだと見なされ、処分の時を待つのみなのだろうか。

〈海の時間〉心に描く海のカタチ

海。
静かな波が広がり。青い水面に映る空。無限の青さ。神秘的な生命の宝庫。
嵐が訪れるとき、雷鳴と共に、波は高く立ち上がり、すべてを飲み込む。
夜、海は星座で飾られる。地球が宇宙の一部であることを見せてくれる。
永遠の謎と美しさに満ちている。

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