【金沢近江町市場】陀羅んね〜か〜 やっぞ! ワールドにひろがるいきいき亭丼

いきいき亭近江町店@近江町市場, 金沢市上近江町

近頃金沢にはまっている。ひょっとすると生まれ育った京都より好きなまちかもしれない。京都は大きくなりすぎた。まちの規模は変わらない。が、毎年5000万人以上が観光で訪れる大きなまちになった。長年暮らしてきた京都人にとっては年々「車両感覚」とでも呼ぶべきまちの感覚を失いつつある。自分のまちではなくなりつつあると言ってもいいかもしれない。

“【金沢近江町市場】陀羅んね〜か〜 やっぞ! ワールドにひろがるいきいき亭丼” の続きを読む

【京都三条堺町】趣味がこうじて、魚屋に毛の生えたような!?

魚屋に毛の生えたようなお店 京都つりや@三条食彩ろおじ, 京都市中京区

三条堺町のイノダコーヒー本店。その向かいに「三条食彩ろおじ」はある。京都人は路地を「ろおじ」と発音する。小さな路地で、すべてが飲食店だ。一つひとつの店は小さい。「魚屋に毛の生えたようなお店京都つりや」は奥から3軒目だ。間口は1間半ほど奥行きは2間あるかどうか。2階もあるが、上がってはいないのでどのくらいの広さがありどういう構造になっているかはわからない。1階はカウンターだけで6席のみ。店名はやたら長いのに店は小体、小さい、可愛い……。そんな形容がぴったりなのだ。

“【京都三条堺町】趣味がこうじて、魚屋に毛の生えたような!?” の続きを読む

【鹿児島天文館】Candy is dandy but liquor is quicker バーテンダー荒川和博の究極のマティーニ

池田バー@天文館, 鹿児島市山之口町

およそバーというものは……、と考えてみる。私の中にひとつの言葉が浮かぶ。「普遍」だ。時代が変わり、場所が変わり、人が変わっても、そこに流れる時間は変わらない。そこには人生を豊かにするための酒があり、出会いがあり、会話がある。そしていくつもの物語が生まれて消えて、また生まれる。物語の主人公は他の誰でもない。まぎれもなく「私」なのだ。あなたもそのひとり、私もそのひとり。バーはその物語の舞台なのだ。

“【鹿児島天文館】Candy is dandy but liquor is quicker バーテンダー荒川和博の究極のマティーニ” の続きを読む

【大阪京橋】背中を向けてすんまへん いつでも呼んでや〜

酒房まつい 京橋本店@京橋駅前,大阪市城東区

JA大阪環状線京橋駅北口を東に出ると目の前が立ち呑みまついだ。駅構内かと錯覚をしてしまう。電飾看板に惹かれてか店全体が黄色に染まる。看板には1階が立ち呑みまつい、2階が松井とある。まとめて酒房まつい 京橋本店ということだ。
元気だ。ひと言で言うならそれに尽きる。店員も客も元気なのだ。いや、このまちすべてが元気なのかもしれない。ひとりで黙々と飲む客。楽しく会話しながら飲む女子ふたり。わいわいとにぎやかな数人のグループ。そしてカウンターの中で忙しく立ち働く若い店員たち。醸しだされる一体感は昨日や今日できたものではない。聞けば昭和27年創業というから60年以上の歴史を刻んできたことになる。なるほどと頷く。

“【大阪京橋】背中を向けてすんまへん いつでも呼んでや〜” の続きを読む

【大阪京橋】炎の男、最高の笑顔、最強の居酒屋

居酒屋とよ@京橋, 大阪市城東区

環状線京橋駅から薄暗いガードを潜り、歩いて2分ほど。墓地を見下ろす道路の上にその店、京橋居酒屋とよはある。いわゆる店舗ではない。屋台でもない。厨房こそしっかりとした屋根と日除けのテントに守られているが、客が飲み食いをする場所は頼りなげな波板屋根に覆われているだけだ。露店といってもいいだろう。もちろん椅子などはない。そんな店に長蛇の列ができるのだと聞いて、面白半分で出かけた。まぐろの刺身やホホ肉のあぶり、うに、いくらなどがとびきり美味いそうだ。「最強の居酒屋」だと呼び声も。

“【大阪京橋】炎の男、最高の笑顔、最強の居酒屋” の続きを読む