【京都三条通】京都で見つけた「内房(アンパン)」の温かさ

内房(アンパン)@三条通り新町西入る, 京都市中京区

今回訪れたのは韓国料理の内房(アンパン)だ。「オモニが作る心温まる本格韓国料理」がこの店の売りだという。
僕は若い頃から宇治のウトロや京都市南区の東松ノ木町界隈の友人宅でオモニやハルモニの手料理をずいぶんご馳走になってきた。そのどれもが甘辛くて濃い味付けだったが、とても優しいと思った記憶がある。当たり前だよね。家族や子や孫を思ってつくるわけだから。焼肉のタレなんてね、ウトロのミドリさんの手づくりタレを上回るものには出会った試しがない。だから「オモニが作る」とうたうからにはよほど自信があるんだなと思った。ここでしか味わえない味を楽しめるんだと。

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【京都駅八条口南】ディープサウスの「元祖ちぢみの王様」へ!韓国料理の聖地で疾風怒濤の爆食体験

元祖ちぢみの王様@JR・近鉄京都駅前, 京都市南区

僕はそのあたりを「京都のディープサウス」と呼んでいる。京都駅八条口の南だ。僕が生まれ育ったまちでもある。
今回はそのディープな京都のディープな店を紹介する。その名も「元祖ちぢみの王様」。実にベタな名前じゃないか。名前を聞いただけで韓国料理メインであることがわかる。しかもちぢみには絶対的な自信を持っていることもうかがい知れる。場所はJR・近鉄京都駅から歩いて10分とかからない。東寺慶賀門からまっすぐ東に伸びた東寺道コミュニティ道路という少々おしゃれな通りに面している。

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【鹿児島名山堀】「おねえさんと言いなさい!」とくちゃん、僕の人生を変えた一軒の居酒屋

とくちゃん@名山堀, 鹿児島市

ずいぶん気になっていた。名山堀の居酒屋とくちゃんのおかあさん、徳田ひろこさんのことだ。コロナ禍の最中僕と同じ病気で手術をし、しばらく元気がなかったと聞いた。僕も人混みを避けるように、街から遠く離れて暮らすようになったので、のぞくことすらできなかった。
はじめて店に飛び込んだのがおよそ30年前だ。そう、鹿児島に移ってはじめて入った酒場が、このとくちゃんだった。移ったばかり鹿児島で、これといって仕事もなくかき集めた小銭をポケットに突っ込み名山堀に出かけたのだった。安い店が多いと聞いた。なんなら1000円もあれば腹一杯飲めると。

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【鹿児島天文館】飲んで騒いでサンタルチア 「小さなワイン蔵」は今夜もにぎやか

カンティネッタ ヴルカーノ@天文館七味小路, 鹿児島市

カンティネッタ(Cantinetta)はイタリア語で「小さなワイン蔵」という意味だそうだ。ブルカーノ(Vulcano)は火山。「小さなワイン蔵のようなレストラン 火山」ということだ。もちろん火山は桜島のことだ。
はじめて入ったのは25年前だ。大阪から鹿児島に移動する飛行機の機内誌でこの店の紹介記事を読んだ。バーニャカウダとグラッパがおすすめだと。その頃鹿児島のイタリアンレストランでグラッパを飲めるところはそんなになかった。これは行ってみないとなと思い鹿児島に着いたその足で訪ねたのだ。

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【京都四条烏丸】小さなバーを侮ってはいけない ちょっとだけではすまないぞ

CHOTT WARAKU@SUINA室町, 京都市下京区

今さらながらだが、このサンクチュアリは世に言う名店を取り上げているわけではない。清水自身が気軽にくつろげて気に入った店を紹介している。人からすれば「なんだこんな店」と言いたくなるような店であっても清水にとってはサンクチュアリなのだ。だから「清水哲男のサンクチュアリ」なのだ。お間違いなきよう。
ところで僕は本は本屋で買う主義だ。そのわけはまた別の機会に譲るが、余程のことがない限りネットショップでは買わない。街中の本屋に出かけて、たっぷり時間をかけて選び買うのが楽しいのだ。読書の第一の楽しみだ。第二の楽しみは、昼飲みができるような酒場に飛び込み買い込んだ本をひろげることだ。

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【大阪天五】太っ腹!大旦那! 633mlが300円!

大旦那天満本店@天神橋筋五丁目, 大阪市北区

JR天満駅から徒歩3分。平日でも人通りの多い天神橋筋商店街を細い路地に切れ込んだところに目指す大旦那天満本店はある。間口いっぱいに暖簾がかけられビールケースが堆く積み上げられた風景は、まさに昭和大衆酒場のそれと言っていいだろう。この年季を感じさせる佇まいは昨日や今日の開店では無理だな、相当長く営っているに違いないと勝手に思い込んでいた。が、2017年の開店だというではないか。7年、8年でこの味のある空気が醸し出せるのだ。これは余程のプロの飲み手が足繁く通いこの店を育ててきたに違いないと思った。

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【大阪京橋】必ず寄る必須の店 朝8時から開いてます!

京橋丸徳@JR京橋駅前, 大阪市都島区

サンクチュアリどころの話ではない。酔っ払い解放区、酔っ払い天国……、どういう言葉を使ってもその破壊力を表現するには物足りない。なんせ朝8時から開いているというからその凄さがわかるだろう。確かに昔は24時間操業3交替勤務などという仕事も多く、夜勤明けに一杯ひっかけて家路につくというのおっちゃん、おばちゃんたちのために早朝から、あるいは24時間開いている店もあちこちにあるにはあったが……。

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【大阪京橋】夏には夏の、秋には秋の… 玄人を唸らせる!?

魚八商店@京橋,大阪市都島区

大阪の夏は暑い。夏だから仕方がないなどという話ではない。繁華街に出てみればわかる。平日の日中にだ。京橋あたりがいいだろう。立ち飲み屋や立ち食いうどん屋は間口を開け放しで、客は汗をかきかき酒を飲み、うどんをすする。迷路のような路地にまで酔客が行き来し、一人ひとりが相当な代謝熱を放っている。人間ヒートアイランド現象だな。そんな暑さの最中、我々は昼飯、いや昼酒の店を探して彷徨った。馴染みの店が満席だったのだ。一際目立つ看板があった。大きさもさることながら『24時間営業』という文字が目についたのだ。コンビニでもあるまいし、営業時間で勝負か。しかも店内は空いている。たいしたことなさそうだな……。

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【鹿児島天文館】みんな自分の時間を楽しんでいる いまどき珍しいカルチャーを感じる店

居酒屋吉次郎@東千石町, 鹿児島市

喫茶店とかカフェみたいな造りだけど自らを「居酒屋」だと認めている。入り口両側の棚にはCD、レコードがびっしり。アップライトのピアノと感じのいい音楽が迎えてくれる。JAZZがほとんどだけど月1くらいでライブもやっている。店全体の雰囲気としてはウッディでナチュラルな感じ。だけど自然派(この場合人にナチュラルを押し付けるような嫌な感じを含んだ)などという感じでもない。鹿児島ではいまどき珍しいカルチャーを感じる店だ。

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【京都西院】極ありきたりな居酒屋だが、何を食べても飲んでもとてもリーズナブルにマルくおさまる

満マル 京都西院店@西院, 京都市右京区

今回は地元中の地元。私が育った地域にある店を紹介したい。
店の何にひかれるか。まあ、人それぞれだろうけど……。たとえば料理の味や取り揃えられたお酒の種類、今なら値段がリーズナブルなどということが外せない要素になるのだろうか。居心地のいい接客を上げる人もいるだろう。

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