【京都三条通】京都で見つけた「内房(アンパン)」の温かさ

内房(アンパン)@三条通り新町西入る, 京都市中京区

今回訪れたのは韓国料理の内房(アンパン)だ。「オモニが作る心温まる本格韓国料理」がこの店の売りだという。
僕は若い頃から宇治のウトロや京都市南区の東松ノ木町界隈の友人宅でオモニやハルモニの手料理をずいぶんご馳走になってきた。そのどれもが甘辛くて濃い味付けだったが、とても優しいと思った記憶がある。当たり前だよね。家族や子や孫を思ってつくるわけだから。焼肉のタレなんてね、ウトロのミドリさんの手づくりタレを上回るものには出会った試しがない。だから「オモニが作る」とうたうからにはよほど自信があるんだなと思った。ここでしか味わえない味を楽しめるんだと。

いつものことだが、我々は席に着くとすぐにビールとマッコリ、そしてすぐに箸をつけられるナムルとチャンジャを注文した。それからゆっくりメニューを当たるのだ。が、何をどう注文していいのかわからないので、すべてを同伴者に委ねる。で、ここはいろいろ楽しめるコースがいいだろうと、

【UFOチキン】チーズにフォンデュ♪チヂミ・キンパ・サムギョプサルフォンデュなど<全10品>3,300円

を注文することにした。チキンフォンデュ、サムギョプサル、包み野菜セット、キムパ、チヂミ、チーズトッポッキ、スンドゥブチゲ、チーズボール、ポテト、キムチ盛り合わせの10品だ。コースは7種類あったが、いちばんのおすすめは鶏を一羽丸ごと、ネギやジャガイモなどと一緒に煮込んだ韓国式水炊き(鍋料理)だ。しかし我々にはそこまでの食欲はなかった。どちらかと言えば「飲みたい!」気持ちの方が優っていた。いつかは挑戦してみようと思うが……。いずれにしても鶏をメインの食材にした料理が主だ。

料理は速いテンポでどんどん出される。我々はそれをわあわあ言いながら口に運び、その間にガンガン飲みまくる。マッコリはヤカンごとよく冷やされて運ばれてくる。料理のテンポに負けないようにアルマイトの杯を空けていく。「この器はどう持ったらいいんだ」などという会話も楽しい。10品も食べられるだろうかと少々不安だったが、一人前の量はそんなに多くもなく程よい加減だ。味だが、予想していたとおり濃くて優しい味だったが、ビール、マッコリ、そしてチャミスルで洗い流したせいかそんなにしつこくもなかった。まさに「オモニが作る心温まる本格韓国料理」だなと思った。看板に偽り無しだ。

ところで店名の「内房(アンパン)」だが、ハングルで 안방 と書き、主に「母屋、主婦の居室」「一番大きな部屋」「伝統的な韓国の家屋では特に婦女子の居室や大切なお客様をもてなす部屋」を意味するらしい。現代では、居間、リビングルーム、家族が集まる中心的な部屋などのニュアンスで使われることが多いと聞いた。確かにこの店は広々として明るい。そうして厨房の中にもホールにも、スタッフは女性のみで切り盛りされていた。なるほど主婦の部屋だなと納得した。料理と酒と雰囲気で身体中を満たした。満足して店を後にした。
懐かしいミドリさんはどうしているだろう。ウトロや東松ノ木町のオモニやハルモニはどうしているだろう。そんなことを思いながら夜の街に出た。

チキンフォンデュ、サムギョプサル。チキンとサムギョプサルが右と左分かれていた

チキンは唐揚げ二種類。1個はチーズに、1個はヤンニョムチキン

キムパ

チーズトッポッギ

チヂミ

チャブチェ

内房(アンパン)
京都市中京区三条通新町西入ル釜座町37 三越釜座ビル 1F
営業時間:18:00 〜23:59
定休日:日曜日
電話:050-5457-0335
営業時間、価格など変動する可能性があります。詳細は直接おたずねください。

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