
ENJOY DEATH 死を楽しむ毎日。
ALS患者とがん患者の難病を生きる往復書簡
当事者に寄り添い、当事者の目線で考えることはもちろんですが、清水哲男は時により自らも当事者として見つめ、考え、行動します。その最たる取り組みが「ENJOY DEATH 死を楽しむ毎日」です。
がん患者である清水哲男とALS患者のマイクの往復書簡。
死の淵を彷徨うように揺れ歩く二人ですが、その状況を楽しもうと、そう、死を楽しもうとやりとりをはじめたのは2019年3月。
ややもすれば悲観的にならざるを得ない状況の中で、生きるという意味が果たして見つかるのかどうか。暗中模索のような会話。堂々巡り……。それでも話をすること自体を目的にして、ひとつの結論を求めることなく、右往左往しながら話し合いを続けました。
残念ながらマイクさんは、2020年8月9日午後永眠されましたが、清水哲男は引き続き「生きるとは」「死ぬとは」「甲斐ある人生とは」などをテーマに、マイクさんとの1年半をトレースしながら、ひとり往復書簡を続けております。
この「往復書簡」をベースにして、鹿児島の地元紙南日本新聞では2019年6月からはじまった「『生きる』宣言 ALS患者マイクさんとの往復書簡」の連載は、2022年5月に36回をもって終了いたしました。長きにわたるお付き合い、ありがとうございました。